始まった。
ヘロインによる、身体・精神的な
禁断症状が
嘔吐
初めは、胃の中の物が吐瀉物として吐き出す。
ステージ2、
胃の中に吐き出す物が無くなると、今度は
白い、泡状の物が出て来る
この泡状の物の正体は何かわからない。
ステージ3
ステージ2を出し尽くすと、今度は
蛍光イエローの胃酸が出て来る。
これが出だすと、状態は最悪へと門をくぐる事になる。
胃酸は、気管支と口の中をそのキツイ酸で
炎症を引き起こす。
ここまで、24時間嘔吐を何十回と繰り返し、
その度に、身体全身から脂汗が吹き出てくるので、
身体を拭き、シャツを変えなければならない
この脂汗がコールドターキーを
招き入れる
身体中の毛穴が吹き出物のように盛り上がり
世にも不快な寒気が全身を襲う。
例えようのない不快感
体全体、細胞単位の震え、
精神はギリギリの所で踏ん張っているが、
自分ではコントロールのできない、自律神経が震度9で
揺さぶられている感じと言えばわかるだろうか。
遺産の炎症でやられた気管支と腔内は
呼吸をする度に、
「ひゅーっ、ひゅーっ」
と
泣き出し、
ひと呼吸毎に吐き気を覚える。
この時に、飴玉が役に立つんだ。
薬用のど飴は、気管支の炎症の不快感を気持ち和らぐ。
最後の注射から約48時間後の状態っだ
ステージ3
48時間~72時間
胃酸も出尽くすと今度は何が出るかと言うと
緑色をした、モズクのような今まで見た事もない様な
物質が出て来る。
これは、胆汁だそうだ、
胆汁を吐くと死ぬと誰かが言っていた事が頭をかすめる。
確かに、状態は死んでもおかしくない状態であるが、
ある本によると、禁断症状では死ぬことはない、と言う統計を思い出す。
禁断症状で死ぬ原因は、代替え薬物の過剰摂取、自殺、
と、禁断症状自体に起因するもではなのだ。
モズクと、コールドターキーを繰り返し
下からの攻撃も始まる、
我慢のできない下痢である。
下痢
下痢止めを飲んでも全く効果なし。
味噌汁のようなほぼ茶色い水がこれでもかと
出て来る、
それは突発的にやって来て、俺を便所まで
行かせる事がない。
オムツの登場である。
絶対ない便所に行くまでに、自分の意志とは裏腹に
勝手に出てしまう
最悪な下痢
嘔吐と、自律神経の嵐だけでも
十分俺の体力を奪うのに、
プラス
下痢だ。
この頃から、体の筋肉か骨か分からないが、
痛み出す。
痛みに神経は逆立ち、体はのたうち回る。
シックとはよく言ったもんだ、
病気
そんな簡単に言葉では表せない
この、症状。
まるで、生き地獄だ!!
こんな事を何回も繰り返し、
繰り返し、
繰り返し、
繰り返し、
俺は、発見した。
慢性ヘロイン中毒と言う呪縛に縛られた生き方、
の中で、
ヘロインの更なる可能性を、
それは