DATE: 05/12/2015
ヘロインに神や大きな力、power
を感じるのは何故か?
ヘロインについて25年間ハマった俺なりの結論を書こう。
年単位でアディクションになった人間はほとんどが感じる事なんやが、
個人差はあるものの
ヘロイン
には、段階的なストーンがある。
ど置いう意味かと言うと、
ビギナーのうちは、気持ち良いと言うよりもむしろ
気分が悪い、
例えるなら車酔いのような感じで
いきなり、嘔吐する。
しかし、その
嘔吐は
後味の良い感じがする
嘔吐なのだ。
初めのうちは、1日
0.1g
もあれば十分でおかしな事に、少量の使用では、ダウンではなく、
UPする。
覚せい剤のUPのようなんではない。
興奮する、気持ちの良い興奮でそれは俺の口を多弁にしやたら、人とコミュニケーションを
取りたくなり、
ヘロインに抱いている殆どの人が
オーガズムが続くと言うような思い込みは捨てるべきで
最初の頃は、気分の悪い時期を過ぎると
アッパーなストーンが待っている、
ただし、少量摂取時に限る。
この時期に多量接すすれば、、、、、
やり始めの頃は、炙りか、スニッフやったので、ニードルとはまた違う、
量が過ぎると、
「ノッディー」
状態になる。
どの様な状態か?
下界とは完全に遮断された深い沈殿状態とでも表現すれば良いのだろうか。
「 <span style="color:#FFFF00"><strong>気絶</strong></span> 」、
下界と詩の世界の間にあるスペースがヘロインには用意されている。
その世界で色々な情景を見ることになる。
わかりやすく言えば、
夢
が近いんではいか、
幻覚かも知れんが、鮮明な情景を見るのだ、当然カラーだ。
初めのうちは、マトモな仕事をしてたんで、
それも、営業
あるモノの販売を大手ゼネコン相手にした営業で
20代の若造が課長クラスと渡り合わねばならず、
この時のヘロインの使用は
ストーンすると仕事が出来ないので、少量を
「 スニッフ 」
する、
するとどうだろう、
ゼネコンの課長相手に対等に渡り合えるだけの、
トークのスキルが付き
自信が
湧き出てくる、この感覚、どの様に表せれば伝わるのだろうか?
活動エネルギーのレベルが上がると言えばいいのか、
何でも出来る、出来ない事などないと言う
得体の知れない自信が上のステップへと上げてくれるのだ。
仕事のアポの前には必ず会社のトイレで、耳かき一杯を方鼻づつ
計、2杯
約、0.03g位をスニッフしては営業に出かけた。
もちろん、商談はまとまり、
ヘロイン
を
始めだした、半年間はトップセールスで
月間トップ賞を取っていたものだ。
しかし、それは本当のヘロインの姿では無かった事に
当時は気が付きもしなかった。
何ヶ月か後には、家に帰ってからの
「 一服 」
が、仕事とは違い、求めるのは
「 ノッディー 」
だ。
炙りで、ノッディーを求めるには、
0.1gでは足りなくなっていた。
毎日がそんな調子なんで、日々量が増えて行くこの状態を抜け出せないでいた。
ヘロインに求める物は、ノッディーに変わっていて、毎日家に帰っては、船を漕いでいた。
※船を漕ぐとは、ノッディー状態の事
自分自身ヤバイ状態になっている事に未だ気付いていない。
増え続ける量に
この頃、やっていた副業(プッシャー・パカ・L・Coke・ルーズ・を狭い範囲で売買していた)
の収入を圧迫し始めだした。
この頃のシックは今思えばたいした事ない、インフルエンザ程度の
シック
だったが、当時は
シックになりたくなく、量を減らす事を考えていた。
自分で持つから行きたいだけ行ってしまうので、
プーを
嫁はんに預ける事にした。
仕事には最低限の量しか持って行かないようにした。
半年も過ぎると、初めの様な使い方は出来なくなっていた。
仕事中も船を漕ぎ、
全く、仕事にならず
商談のアポも勝手にドタキャンする様な地謡になり、
成績も一気に下がった。
他人の目にもそれは如実に写っていた様だ。
この頃、会社のデザイナーの女と浮気してて、
その子に注意された事があるからだ。
「仕事サボってるんバレバレやで、」
の一言。
営業に行くと会社を出ては、家に帰り毎日の様に
俺は、船を漕いでいた。
漕ぎすぎて、インドまで行けそうだ。
漕ぎ過ぎで、会社には戻れず、電話を入れ、一言
「直帰します。」
嫁はんに預けてても一緒だった。
なんやかんや理由を付けては、止める嫁はんを殴り、預けた
ヘロインを
奪いっとっていた。
嫁はんもただ殴られてるだけではない。
2回程、包丁を突きつけられ反撃にあった。
2回目に防御しようとした俺の左の手の平に包丁が突き刺さり
6針も縫うことになった事もある。
39歳でこの嫁も、
ヘロインの過剰摂取、通称
「 <B><span style="color:#FF0000"><span style="font-size:large;">OD</span></B> 」
で、2000年のとある月日に
帰らぬ人となり、
これだけでも悲劇だが、もっと悲劇があったのだ、
何と、第一発見者が我が子だった。
当時俺は、拘置所におり、死に目にも会えず
葬式にも出ることが出来なかった。
そんな、ぶっ飛びな嫁はんやったんで、
日頃の行動のぶっ飛んでいた。
包丁で刺された時も、嫁は笑いながらしかたなしに
プーを俺に渡した。
俺は、止まらない血をタオルで縛り、
プーを鼻からかき込んだ。
その足で、車で近所の救急病院に行き、診療外と言う理由で
9千円も払わされ、これからプーを買おうと思っていた金をむしり取られてしまった。
当時のプーの質はあまり良くなく
炙りで吸うと気管支を荒し、前歯を溶かして行った。
どうしても量を減らす事が出来んかった。
そんな時に、
神戸の
「 シド&ナンシー 」
が
パキスタンから帰って来たのだ。
それも、300gのヘロインと
1㌔の
チャラスを持って。
ヘロインは初めてお目にかかる、
ブラウンシュガー
だ。
ブラウンは
今までとは違ったヘロインの一面を俺に突き付けよった。
今までの台湾産の悪いヘロインに比べモノにならない刺激を脳内へと持ち込んで来た。
直ぐに落ち、
気が付こと、3時間ほど時間が過ぎており、
気が付くと又再びブラウンを吸い、
闇の世界へと沈み込んだ。
非常に心地の良いスペースがこの世にある事を気付かされ
その心地よさにその場を離れることを
無神経に行動に移していた。
自分の半径1m以外の事には関心が持てない。
まるで、カイコの様に、
マユに
包まれてるよyだ。
生まれる前
母親のお腹の中がこんな感じなんだろうと思った事がある。
多分それは間違いではない
胎児も心地の良い母親の腹の中から出て来る時には
苦痛を伴う
ヘロインと言う腹の中から抜け出すにも
苦痛を伴う
まるで同じではないか、
と、思ったもんだ。
結局、量を減らすどころか、逆に増えているこの状態は一体何なんだ。
神様俺はこのまま進めばええんか?
タダ同然で頂いていた
ブラウンも
無くなり、又、買う側に立たされた。
始め出して、1年が過ぎようとしていた。
この1年間で
ヘロインは
俺に、いくつもの顔を見せてくれ、
完全に、浮気を許さない、鬼のような一面を持つ一途な彼女に
支配されている様な、
マゾヒスティックな思いが頭から離れないでいた。
この先、神様は俺にどんな道を用意してるのか
ばかりが気になり気が狂いそうだ。