DATE: 10/06/2015 05:11:06
バッタ屋と言う商売をご存知か?
あれは、今で言うディスカウントショップとでも言うんか
倒産品や、会社整理の時
整理商品を現金片手に買い叩き
通常よりかなり安くモノを仕入れ、それを
現在で言う、ディスカウントショップに卸したり
お大手量販店の催事等に使われたりする
仕入れの達人の事を
バッタ屋
と
言う
当時、俺は24歳
ある人の紹介で1人でこの商売をしていた
Mと言う人物に紹介され
番頭として働くことになった。
Mは、ダイエーや、トポス、プランタンの
口座を持っていたのだが、
この口座
取るのが非常に難しく、そう簡単には取れないモノで
口座が無いと
ダイエーや、トポスに
商品を納品する事が出来ん仕組みになっており
いくら安く商品を仕入れても
口座を持っている業者を通さないと取引出来ない為
口座は喉から手が出るほど欲しい
口座
を、貸すだけで、
マージンを頂けるのだ、大体相場は
15-30%
下代から落とされる事になり
年間1億の商いをすれば
1500万~3000万円
労せずに懐に転がり込んで来ると言うシステムとなっていた
オッサン、Mは何故この
口座
を手に入れる事が出来たのか?
当時、大流行りのDCブランドを、オッサンMは
破格の値段で仕入れるルートを持っており
DCブランドは、20%OFFで
催事を打てば、売れ残る事は皆無で
各社のバイヤーにとっては、喉から手が出る目玉商品であり
関西エリアで
上代の45%OFFで卸す事の出来るのは、
オッサン、M以外にはいなかったので、バイヤーは
裏から手を回し
大手メーカーですら審査が厳しく取ることの難しい
口座
を
一個人の業者にはまず下りる事のない
審査を
軽々と通したんであった
この頃、ダイエーは日本全国に数百店を展開する巨大スーパーで
各店舗
100万の取引でも
その額は、1億にも登るんやから
どれくらいの商いができるか
想像してみてくれ!
オッサン、Mの会社は従業員
俺、1人の有限会社で
役員は、オッサンの身内が占める
が
名前だけで
現場に出てくる者はおらん
では、オッサンは商品を何処から、なんぼで仕入れているかと言うと
当時、扱っていた商品は
DCブランド、ディマジオ、ドルチェ(ライカ)
マンシング、ラコステ、ファイブフォックス、
ルイビトン、ROLEX、ミキハウス、ヒステリックグラマー、
ヒステリック・ミニ
イタリアンブランド、ジャーマンブランド、フレンチブランド等々
デザイナー物から、ヤクザブランド、海外ブランド
衣料品、宝石、雑貨、時計、貴金属
偽ドルまであったから
もはや、カタギの商売ではなかった
ほな、何処から仕入れていたか?
コピーなどではなく、まんま
本ちゃんで、仕入先は、驚くなかれ
「 窃盗団 」
や
当時も、今も、人差し指を90度に曲げた品の相場は
1掛け
と
相場は決まっている
40万のアルマーニのスーツなら
4万円
それを
22万円で卸すんやから
利益率は
45%
にもなる、凄い商売なんやこれが・・・
催事では20%OFFで
広告が打たれ、目玉商品と化すんやわ
まるで、スマグラー並みの
利益率以上かもしれんな
催事商品が売れ残らない理由の
1つ
ブランド、メーカーが
安売りを見つけると、全て買い上げるんで
売れ残ると言う現象は起きない
が、
メーカーも馬鹿ではなく
盗難品の商品の品番を控えており
警察へ報告
何度、俺の目の前で、オッサンが警察に連れて行かれるんを見た事か
俺も、何度事情調書を取られたか
しかし
オッサンが捕まる事はなかった
とんだ、食わせ物であるこのオッサン
M
東三国のホテルタイプのワンルームマンション
を
3部屋借り、事務所、倉庫として使っていた
商いが大きくなると
窃盗団だけでは追いつかなくなり
キャリアーと呼ばれる
台湾人のオバはん軍団が手荷物で
タイから
オッサンは、タイに飛んだ
タイは、近隣諸国で唯一ライセンス工場があったんで
オッサンはその工場に出向き
商品の横流しを行わせ
それを
キャリアーのオバはんが手荷物で運べるだけ運ぶ
マンシングや、ラコステのポロシャツには
ネックタグが取られ、胸の
ロゴ
には、全く別のロゴを
仮縫いし
ノーブランドとして税金を逃れており
日本に入って来てからは、内職のババァ達が
ロゴを外し、ネックタグを縫い付けると言う
工程を経て、変身させた。
まるで、麻薬のスマグッリングのようだ。
M
オッサンの裏技は
まだまだ続くが
公開はロックをかけるんで
次回、お楽しみあれ~
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