2018/04/19

ヘロイン拮抗薬ナロキソン不足NY

【12日付ニューヨークタイムズ】

ヘロインやオピオイド系鎮痛薬の中毒根絶に向け、


ニューヨーク市は2015年から拮抗薬のナロキソンを処方せんなしで
入手できるようにしたが、ニューヨークタイムズがこのほど行った調査の結果、
市内の薬局の多くが同薬不足に陥っていることが発覚した。


デブラシオ市長と夫人のシャーレーン・マックレーさんが


始めた同取り組みに参加している市内の薬局720店のうち
ナロキソンを常備し、
処方せんなしでも購入できる体制が整っているのは270店だった。



在庫はあっても処方せんを必要とする店は90店あり、
残る360店は在庫切れであることが分かった。


特にヘロイン中毒死が最も多いブロンクス区では、
登録されている薬局100店のうち同薬を常備していたのは20店と、
不足が目立った。中には当事者にしか販売しない薬局もあり、
薬物中毒者支援団体は「拮抗薬が手に入らなければ命に関わる危険性があるため、
ナロキソン不足は見逃してはならない問題だ」



と警告しているオピオイド中毒は全米で深刻化しており、
米公衆衛生局は今月初旬、同薬の使用を推奨する声明を発表している。
同薬は鼻腔用スプレーまたは筋肉注射で投与し、
後2分から5分で効果が現れる。

0 件のコメント: