2018/05/05

MDMAを利用した心理療法、PTSDに効果の可能性



[1日 ロイター] 

- 退役軍人らを対象とした調査で、パーティードラッグ

「エクスタシー」

として知られる合成麻薬MDMAを利用した心理療法は安全であり、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
からの回復に効果的であるとの結果が報告された。




 英精神医学専門誌「ランセット・サイキアトリー」に掲載された今回の治験は、
米サウスカロライナ州で実施。効果を確認するものではなく
安全性を評価する目的で行われた。



 治験に参加したのは軍人、消防士、警官など26人。

30―125ミリグラムのMDMA
(メチレンジオキシメタンフェタミン)

を投与された上で心理療法を受け、症状や副作用を検査した。
不安や不眠などの副作用や、
一過性の自殺願望を訴えた治験者もいたが、
概して安全であり、PTSDの症状が軽減する兆候が表れたという。




 米医薬品規制当局は昨年、MDMAを利用したPTSD患者に対する心理療法は

「画期的」

だと指摘。優先承認審査(ファスト・トラック)
の対象になる可能性が出ていた。




 英ロンドン大学の精神療法専門家は、
この治験は医師の指導の下で

「医療用のMDMA」

を利用したものであり、
PTSD患者が自らの判断で試すことは避けるべきだと強調した。








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