[1日 ロイター]
- 退役軍人らを対象とした調査で、パーティードラッグ
「エクスタシー」
として知られる合成麻薬MDMAを利用した心理療法は安全であり、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
からの回復に効果的であるとの結果が報告された。
英精神医学専門誌「ランセット・サイキアトリー」に掲載された今回の治験は、
米サウスカロライナ州で実施。効果を確認するものではなく
安全性を評価する目的で行われた。
治験に参加したのは軍人、消防士、警官など26人。
30―125ミリグラムのMDMA
(メチレンジオキシメタンフェタミン)
を投与された上で心理療法を受け、症状や副作用を検査した。
不安や不眠などの副作用や、
一過性の自殺願望を訴えた治験者もいたが、
概して安全であり、PTSDの症状が軽減する兆候が表れたという。
米医薬品規制当局は昨年、MDMAを利用したPTSD患者に対する心理療法は
「画期的」
だと指摘。優先承認審査(ファスト・トラック)
の対象になる可能性が出ていた。
英ロンドン大学の精神療法専門家は、
この治験は医師の指導の下で
「医療用のMDMA」
を利用したものであり、
PTSD患者が自らの判断で試すことは避けるべきだと強調した。
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