2022/11/23

恐るべき娘の言葉(BU)

 当時の俺の生活は

朝、6時に起き娘の朝ご飯を作るのが日課で


起きるや否や

昨日から用意してあるスピードボールの注射器を冷凍庫出し

素早く、ランニング(静注)する


歯を磨き、コーヒーをエスプレッソマシーンにセット

♪*゚ぶっぷぶっそぶそぶっそ♪。.:*・゜

マシーンが歌う


タバコ、ニコチンを肺の奥底へインド式呼吸

ニコチンがスピードボール

ハイな気分と落ちる作用を後押しし

しばし、まどろむ


さて、今日はハムエッグとフレンチトースト

ハムエッグの俺の作り方は


軽く熱したフライパンに

ロースハムを4枚放り込む

軽く焼き

卵、2個、入れる


火を中火よりやや小さくし

大さじ2-3の水を入れ、蓋をして蒸らす

卵の表面が白くなって行くので、俺のタイミングで

火を止め1分程蒸らす

完成


見事な半熟卵のハムエッグの出来上がりや

この作り方は

母親譲りの、今では俺にとっては形見や



さて、次はフレンチトースト

卵2個に牛乳100CC+練乳少々

厚切りホテルブレッドをかき混ぜておいた卵の中に

たっぷりと浸してやる



フライパンを適度に熱し、油やバターは引かない

ホテルブレッドを使うんで必要ないのや


厚切りなんで、各4面焦げ目がつくまで

焼いてやる


フレンチトーストの焼ける匂いが部屋に立ち込め

朝、の雰囲気を演出し

何とも言いがたい、幸せな気分にさせてくれるんです



7時位になると、何も言わすとも

3歳の娘が起きてくる

そのままトイレに行き、オシッコをし歯を磨き、顔を洗う

その姿は、愛らしく愛おしく

俺の魂ブルブルと震えるのを実感する


娘は、俺の事を

「お父さん」

呼ぶ


「お父さん、いただきまーす」

娘は元気よくホウばる


俺はその姿を眺めているだけで

食べ終えた娘は、自分で後片付けをしている間に

保育園の行く段取りを俺がする


7時半に

娘をチャリンコの後ろに乗せ

保育園まで送るんやで


保育園に着くと、若いお母さんで一杯で、気分は

ハイや!!

顔馴染みの○○ちゃんのママとか、○○君のママとかで

近所のモスでコーヒータイム


俺は34→5歳

ママらは、26→8歳


当時の彼女は28歳


なんか今から思えば30代が一番充実しよくモテたと思う

ポン助や、ジャンキー

対象外


保育園のママを何人かポン中にしたかな?

よく働く下僕

役立たずの俺に、皆んな良く尽くしてくれたんは

人徳なんか、ポン徳なんか



ママ友と別れた後、行きつけのコンビニで

家でまだ寝とる嫁の為に、サンドウィッチやドリンクを購入し

チャリで家へと帰る


9時半位から

俺の、携帯が鳴り出し

続々と

中毒者たちがやってくる。

早い奴は、8時頃から来るが、10時過ぎまで待たし

早よ来ても、一緒やと言う事を

無言で、身体に覚えさす


全く、動物と同んなじやんけっ、

( `д´) ケッ!

当時は、配達ではなくほぼ99%が部屋へやってくる

大名商売や

気に入らん奴には、一切売らないので

患者、乞食共は、媚びへつらい、言う事を何でも聞く様になる

んやな


ある奴が言う

「Dちゃんの声は、天使の声やわ」

プー中なら、この感覚が理解できると思う

俺自身同じ感覚になる時があるからなんや

ネタ

を持つ者が、

王様、天使、神、社長、会長、親方、仏

等の称号が与えられる



突然

立場が逆転する自体が起こるのも

ヘロインの世界の摩訶不思議な世界感でもあるんやからな

俺は

なんぼ、シックが苦しくても嫌な奴には決して

媚び諂へつらうう事はない


患者や、乞食たちは

4時頃になると撤収してゆく

理由は

娘が保育園から帰ってくる時間が5時であるのを

知っているんや



お迎えは、嫁の仕事

俺は静かになった部屋で1日の中で1番の1発を

ランニングする


そして、気絶する

ノッディーではなく気絶するんや気絶



毎日がこんな感じやったんで


「ガチャ、ガチャ、ガチャ」

玄関で物音

チビが帰って来た。

微かな意識の中で気配を察した起き上がる事は出来ず

いつものソファーで、ひっくり返っていると


保育園から帰って来た娘が俺の横を通りすがりに

一言発した


「オッサン、また、寝とる。」


俺は、横たわり微かな意識の中に

先の鋭い剣が突き刺さった様な

電気が走った



そしてその言葉は、こうして

今でも

魂に刺さったままあるので

書いている


今、クスリから離れ、思うと

娘には当時の俺がどんな風に写っていたのか


娘は俺を大嫌いと言う


時間を見てジックリ話をする?

そんな事はしないでおく、それが俺のやり方やから

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