2022/11/16

そうじ屋(クリーナー)その仕事とは ② (BU)

 鼻を突くような不快な異臭

鉄工所の様な臭い

俺の脳は活性化し始め


赤いカーペットが視界の大半を占め自分が床に転がっている事に

気付くのそう時間は掛からなかった


重い頭を持ち上げ、体を起こすと

そこは、凄惨な〇〇現場で


辺り一面に血が飛び散り、おびただしい黒の液体が硬化し始め

異臭の鉄工所の臭はこの液体が原因だと

直ぐに理解した


体をお越し、ソファーに手をかけ立ち上がると

バスルームから

この部屋には場違いな

作業着姿の、年の頃なら40歳半ば

ヒゲを生やしキャップを被り

キャップには○○設備会社(この国の大手企業)のネーム

が書かれており

身長は俺位か少し高い位で

小柄なごく普通の

何の違和感も感じない作業員

部屋の主とが、出てきて話す

何を話しているか、理解できぬまま

作業員は

設備屋が持ち歩く様な作業箱と、塩ビ製の小型スーツケース

見たいな、底にコマの付いたスツールのある場所に行き

ゴム長、ゴム手、耐水エプロン(魚屋が使う)

を、装着している姿を

俺は、かろうじて記憶していおり、肝心の部屋の主は

奴専用の

カッシーナのお気に入りの1人がけのソファーに

身を預けうなだれて、頭を垂れていた



俺は、怖くて何も聞かずに

ダイニングテーブルに行き、気付に

コカインを0.2gの水溶液をクックし、右腕の裏にある

一番太い静脈に

流し込んだ、


一気に夜空を飛び出すロケット花火の噴射の様な

ラッシュ

23秒掛け、体全身から

頭脳

めがけてやって来た

目の前の景色は一変しボヤけていた視界はカメラの

フォーカスが露出が

デジタルカメラの様に調整され

ハッキリ、クッキリ


目から視神経を通り

脳の後頭部にある視覚野へと映し出される

その光景は

デジタルカメラで見る光景ではななかったが

おかげで、その時の1枚は

未だに持って

記憶の引き出しの上に張り付いたままである。



作業着の男は無言で、卍型をした

ザクロ人◯を

手際よく関節を外し、折りたたんでゆく

小さく折りたたまれた

ザクロ人間は、こいつが持ち込んだ、コマ付きの

小型スーツケース位の大きさの塩ビ製

作業箱の中に収められ

俺は

その、小ささに驚いた



誰も、この中に人が入っているなど想像もしないだろう

プロが裁くとこんなにも違う

のには恐れ入った



作業服の男は

作業箱から、2本の薬品を取り出しそれはブルーと白の

1ガロンボトルで

男は

ブルーのボトルを、黒液体がある部分に

撒きかける、すると効果し始め出していた、黒液体は


ブブッスブッスブブッスブブッブッブ


イカにも科学反応を起こしていますぅ~

感じで、泡立ち

男は

非常に薄いシート少しブルーがかった

5-9分後に拭き取った


するとそこには、黒液体は存在せず

元のカーペットの状態に戻り

跡形すら無い


そんな感じで飛び散った黒液体を全て取り除き作業は終わりかと思たが

終わりではなく、

今度は白ボトルの薬品を手にし


撒き始めた


俺は、初めてこの男に質問する

「それは、?」

簡潔な質問だ、もっと聞きたかったが

喉の奥が詰まり言葉が出ないのが本音であったのは間違いない


男は

「ルミノール反応を消す薬品だ」

面倒臭そーに言う


俺と、主は黙って男の作業を見つめてその手際良さに感心

し、同時にこんな職業もあるんやと

知らない世界を垣間見た、チョット得した気分でいた



3時間でほぼ片付き

男は

一切俺らの手を借りる事無く

1人で作業を終え

帰って行った。


部屋の主によると

作業料金は、日本円にすると

50万そこそこ

だと言う



後に、映画

「パルプフィクション」

この仕事の存在そ再確認することになった。



色々な職業があるものだ

何でも、この仕事万一パクられても

死体遺棄・損壊

だけで

量刑は非常にに低いと言う


現在日本でも

殺人現場や、事故処理なんかを専門に行う業者があると聞く


使わないに越した事はないが

無いと困る仕事でもあるのは確かだ

電気工事か家電を運び込んできた業者にしか見えない

防犯カメラ対策も完璧だ



主は翌週引っ越した

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