2019/01/28

ヘロイン中毒患者★忍者( DATE: 12/19/2013 16:00:05)


この記事が書かれたのは
タイトルにある日付だが、この記事の話は
2008年以前の出来事である。

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ヘロイン仲間にAと言う奴がいた。
あえて、Aの事を 忍者 と呼ばしてもらおう。

何故、忍者なのか?
それは、ヘロインのある所に神出鬼没に現れるからだ。

忍者との出会いは一本の電話が始まりだった・・

ピリピリピリピリ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

俺「ハイ。」
忍者「もしもし、あの~〇〇ちゃんから聞いてんけど、プー(ヘロイン)分けてもらえません?」
俺「おたくどちらさん」
忍者「A言います。〇〇ちゃんの紹介で・・・」
俺「悪いけど〇〇ちゃんに言うて、A紹介するからって、電話入れて貰える?」
忍者「あー、わかりました」

こんな会話をしたことを覚えている。
それから、俺と、忍者の付き合いが始まった。

その頃の俺は、スマグラー(密輸業者)として
日本とタイを行き来して、ヘロインをせっせと密輸していた
(この件に関してはまたいずれ書く)

この電話の後忍者は毎日のように俺の家にやってきては
用もないのに長々と居座っっていた。

毎回買うのは1万円分で、自分のを使い果たすと、
帰り際に必ず、
「お土産ちょうだい」
と言って、5千円ぐらいの プーを持って帰る

挙げ句の果てには、金が切れ、ツケでと言い出す始末、
ツケも、5万までと決めていたので5日間はツケでやってくる

忍者のすごいのはこれからである、もうツケが聞かないことを告げると
流石に来れなくなったようでしばらく音信がなくなる。
横のつながりで、
「この前、●君とこで忍者おったで」
とか言う話を耳にする。

それが、一軒ではないのだ、
ヘロインのある所に忍者は出没し
皆に、「お土産」をねだっているのだ。

忍者を問い詰める。

呼び出した俺が悪かった

忍者「dちゃん(俺)助けてぇ~な~」
薬切れの忍者は言う。

話を聞くには一発助けなければ話は聞けない
俺は、まんまと忍者の忍法にハマってしまったのだ。

一発(5千円分)巻き取られてしまう。

やられた~


忍者に聞くと、お土産で持って帰る5千円分を
友達に1万円で売っていたらしい。

その1万円でまた、買いに来てたと言う。

なんと言うヤツだ!

友達が金に詰まるまで忍者はタダでヘロインを手に入れることができる。
友達が金に詰まると、ツケをしてその場をしのぎ
出入り禁止になると、ほかに行く

全くヘロイン中毒患者と言うヤツは
ひとかけらも信用ならない。

忍者のエピソードはこれに留まらない。
ある時、忍者がヨークシャーテリアの子犬を連れてやって来た。

開口一番、
「dちゃんこの犬で、1gちょうだいなぁ」

そんなアホな話があるかいな、

忍者「この犬、13万もすんねんで」

・・・・・・・・

聞けば、盗んだクレジットカードでペットショップで買ったと言うではないか。
俺「もうちょっとマシなもん買わんかいな、新幹線の回数券とか」

忍者「dちゃん、犬好きやろ。」

うちには既にマルチーズがいる・・・

ある時、俺が薬切れになった時がある。
俺の知る限り探し尽くしたが、どこにもプーを売ると言うヤツは居なかった。
そんな時忍者に連絡したら、忍者もシック(切れ目)やと言う。
何とか探し当てたのが、京都の伏見だった。
1,2回顔を合わしたことのあるヤツで昔助けたことがあった。
なんとか話を付け、分けてくれることになった。
俺は名神を180キロで飛ばし伏見まで行ってそこで驚く光景を目にした。


なんと
なんと

忍者が居るではないか、

「何やとんねん」

俺の口をついて出てきた言葉がこれだった。

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