DATE: 03/18/2015
その時は突然やって来た、
ピピピピピピピピぴぴぴーーーー」」」」」」
鳴りびくPhone
Y、からの着信音が
俺を現実の世界に引き戻そうとする。
出るべきか、否か。
俺は、現実の世界には戻らず、カプセエルの中に逃げ込んだ。
ピピピピピピピピピピピピピピピーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
つんざく、電子音
俺は、俺は、俺は、
Y、はかなり利己的で人の陣地にズカズカと土足で上がる様なところがある。
俺は電話に出るより他の選択肢はなかった。
「何や!!っ」
Y、「D ちゃん、行くでぇ→」
俺、「何処へや?」
Y、「車屋やんけ、すぐにH君所に来てや。」
何と、自分勝手な奴や、俺の予定は関係なしかいな。
ホンマやってれんわ。
車を持ってるのは俺だけで、
絵図は俺の中にあり、俺以外の3者を加えてこのミッションを完結することは出来ない。
自分で言うのも何やが、
俺は
時間に正確だ。
これは、昔からで
いくらヨレても、時間を遵守する、人間だ。
夢の世界から戻った俺は、ゼリーの中に居るような感覚で
身支度を整え、このミッションが始まる事への
不安と、希望
を胸に留め、愛車のエンジンをかけた。
H君の住む
大国町に到着。
着く前にコールしてすぐ出れるようしておけ、
と、釘を指してたんで
部屋に上がる事なく、ミッションをスタートさすことに成功。
部屋に上がると、またなんや、かんやと
ほやいてしまうんで
それだけは避けたかった。
そうなると、ミッションはスタートする事はない。
何故?
そんな事もわからん奴は、どっか行ってくれ!
それが、ヤク中
ポン中、プー中言うもんや。
まともな人間は、こんなクソ溜めの何の役にも立たんジャンクな人間に
大事な事を任す気にはならん。
それは、俺も大いに賛成する。
その中に俺も入ってる事など忘れ、俺は
己で、己を
否定している事にその時は気がつくはずもなかった。
そんな、出処が訳もわからん、
自信に
満ち溢れていた。
「「「「「さーっ、これから始まる未知の出来事」」」」」」」
3人の乗った
ジャンキー3は、18時に目的の場所に
「茨木の中古車屋」
に
到着した。
今日は営業中である。
俺が、まずは先行をカマシに店内へと入って行った。
店には、従業員らしき、若い奴が1人
店番をしてた。
俺はそいつに、責任者を出してくれと、聞きたいことがあるんで
と言い・・・・・
店番は、今、外出中やとの返答、
急な話やと、後輩櫻井の名前を出し、クラウンの件やと伝えろと・・・・
店長も、事態がわかったようで、
30分で戻るとの返事。
その間、店番に木村の事をそれとなく聞き出した。
木村は、20歳代後半の今時の若者と言うより、
真面目なサラリーマン風やと言う
店には、木村以外は来たことがない。
櫻井も来た事がないと言う、車を買う本人が来店してないと言うのもおかしな話や。
この、店番によると
店長は予め木村がキャンセルする事を知っており、
現金を用意していたらしい、
これも、おかしな話で、普通振り込むやろ、ちゃうか?
現金でやりとりは、記録に残らない、
流石、詐欺グループ、
ぬかりはなさそだ、
ジャンキーワイルド3は、そんな詐欺グループから金を引き出そうとしてた。
今思うと、何と無茶な事をしてるんやと、背筋が寒くなる。
身の程知らずと言うか、ホンマのドアホの塊か、
その事件当時は、単なる仕事の一部としてしか見てなかった。
その事件は、
後に、
拉致監禁、強盗傷害事件へとなるとは
自分らのしてることが、そんな大それた事とは全く思いも巡らす事もなく
RPG
のミッションコンプリート
リセット。
ゲームオーバー
続く