かちわり②/③【Over Dose】(BU11/11/2014 )
気がついたのは、奈良県のK警察署の刑事部屋だった。
「ん~、何処やここ、・・・・、そうか、パクられたんや、」
心の中でそう思い、
「あ~、やってもうたぁー」
気が付けば、体中傷だらけである
逃げた時に、相当やられたようだ、記憶すら飛んでるんやから、
俺は、前の日にちょうどプーを1G買ったばっかりで、
コークボトルに入れ、ほとんど残ったままのを持っていた。
それまで、あけずに半年間ほどプーにハマっていたので、
1日ハーフは必要としていた
これがパクられたら、明日からシックが始まる、
こらどうにかせんと、
と思い
デコに、
「あ~、うんこ漏れるぅー、便所行かしてくれー」
と、頼み、何やかんや言われながらも、
便所に入ることができた。
べんじの中で、ボトルを取り出し、クオーターぐらいを、
手の甲の親指あたりに出し
鼻から、一気に吸い込んでやった。
残った分は、ケツの穴にねじ込んでもって入ることにしたのである。
その後の記憶はほとんどなく、
次に、気がついたのは、クリーム色の世界が目に入ってきた、
頭を上げるとそこには、鉄格子が見えた
どうやら、留置の中らしい、
昨日の晩遅くに、クオーターも鼻から行ってるので
目覚めはそんなに悪くない、
残っているプーを大事に、徐々に量を減らいていく事を考えていた。
プー中の恐ろしところです、
事件のことよりも、シックになれへんようにする方法しか考えていないのだ。
取り調べも始まり、
48の拘留延長で検察庁まで行く。
普通、プーの切れ目の48と言うと、一番苦しい時で
検察庁に行ってる場合ではないのだが、
俺は、余裕でである。
シックにならない程度に、留置の便所に入っては、
肛門に指をツッコミ
ボトルを取り出し、こそっと、入れてるんやから、
拘留申請など怖はない、
俺が、便所でいってる事は同室の奴らは知らない
チクられたらたまったもんちゃうからねぇ
俺は、無事6件の窃盗、覚せい剤所持で起訴された。
後で、使用に関しても再逮され起訴された。
余罪の件があったんで、
調べが長引き、気がついた時には、留置で
1番の古株になってしまっていた
そうなってくると、留置生活もしんどいなりに、
楽しくなってくる。
留置の担当とはなーなーになって、時々、
内緒で嫁はんに電話させてもろたり。
コンビニで買いもんして来てもうたりと、
奴隷のようにこき使い
中では、眠剤や、安定剤はなんぼでも飲めるので
昼間から、眠剤や、安定剤ばかり飲んでるので
全然、効かなくなってくる。
そしたら、ゴネて、病院連れて行ってもろて、
さらに強い眠剤に変更してもらう、
最終的には、
べゲタミンのピンク3錠、
ロヒプノール2錠、
ベンザリン2錠
寝る前に飲む、
ここが、打ち止めらしい、それ以上は出してくれなかった。
共犯とは別の警察署に入れられてたんで、
手紙でやり取りしていた。
3人の話が全然合えへんので、さらに、留置生活が長引いた、
4ヶ月くらいはおったんちゃうやろか。
なんやかんやで、
全部終わり、拘置所に移送になる日が来た。
おーっと、書くの、忘れてた、
今、思い出してんけども、
留置の中で、の事、
パクられてから、3ヶ月程たった日
洗濯から帰ってきた半ズボンをたたんでいた時
何気なく、秘密のポケットを確認すると
何か、入っているみたいなのだ。
俺は、職質対応のため、衣服に秘密のポケットをいくつも作っていた
その、秘密ポケットに、何やや、
まさぐり出すと、
チャック付きの、パケが出てきた。
中には、キラキラと輝く、ダイヤモンドの様な
、
「覚せい剤」
が
クオーターくらい入っていたのである。
何と、ラッキー、
同室の奴に、言うと
意に反して、無関心である。
「何やコイツ、」
と思いながら
チクられたら嫌なんでお前もやれや、
と半ば強引にほんのチョット
鼻から行かして、
残りは、全部俺が行った。
それからが大変で、飯は食われへんは、寝られへんわ、
2日間、眠らす、することもなく
チンポをモミモミするだけで、終わってしまった。
留置で覚せい剤やっても、
おもろなかった。
そうそう、最後の、プーが無くなってから、
やっぱり、来るものは来た、
シック
2日目に、嘔吐が始まったので、同室の奴らはビックリしていた。
説明して、しばらくほっておいてくれと言った。
2日目の夜、留置の担当に、頼んで嫁はんに電話させてもろて、
プーを、送るように頼んだ、
送り方はなんぼでもある。
シックも4日が過ぎ、まだまだ、絶頂期
踏ん張りどころであるが、留置と言う環境上、
買いに行くことが出来ない状態なんで
ある意味、精神的にあきらめが付く。
外だと、どうにか金を工面して買いに走ってる
とかなんとか言うてる間に
お届け物が、届いたのである。
事前に、手紙で何処にどんな風に隠してあるか、
わかってたので、すぐに見つけることができた。
絶頂期にいた俺にとっては、
世界で一番愛している女がやって来たのと同じである。
4日ぶりの再会だ
量は、0.1G 半分を鼻から
スニッフ
40~60秒
全身の血液の流れを感じる
60~180秒
胃の辺りの不快感が、霧が晴れる様に
穏やかに熱をおびてくる。
細胞の入れ替わりが始まる、
今までの、苦しさは、快楽へと変わって行くのだった。
佛に神である、
「おージーザスよ、おー、観音様」
俺は、ゆっくりと体を横たえた。
そんな、こんなの、留置死活、そろそろ終わりです
明日、移送になり、ここともおさらばです。
留置の担当が、気きかせて、夜に
運動場は連れっててくれ、
タバコを好きなだけ吸わせてくれた、これは、
今は知らんけど
何処の留置でもやってくれる、
送り出し行事みたいなもん
明日から、拘置生活が始まる
変わる変化に、ワクワクしながら、
色々な妄想の世界へと
入っていくのである。
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