2019/08/26

ヘロイン断薬【KickingOut of Heroin②】(BU)


戦闘態勢に入るには色々な準備が必要。


オピウムは言うことないが、
シャブ
咳止めシロップ
コデイン
眠剤
吐き気止め
薬品関係はこれぐらい、後の薬物は、
シックをより一層酷くする。


次に用意するのが


嘔吐用のポリバケツ
(24時間過ぎたあたりから死にそうな嘔吐が始まる。)

オムツ
(48時間頃から、異常な下痢が始まりWCまで行くのに間に合わない)

アメちゃん
(嘔吐の時に、胃液を吐くので胃酸で喉がやられてしまい飴玉が必要

ウィダインゼリー
(4-5日は何も喉を通らないので、ヨーグルトやゼリー、飴玉で体力保持)

タオル大量
(発刊がすごいので、必須)

T-シャツ大量
(同上)



以上のような物を揃える。


この時のKickingOutは、
1ヶ月をめどに考えていた。


理由は、タイからの連絡が1ヶ月後位にあるかもしれなかった。


さー、始まる!!


最後に打ってから、4時間後位に
あくびが出だした。


シックの扉をノックしている。


オピウムを1G程、丸めて飲む
2人分なので、2G使用


あくびが収まり、胃の不快感が多少和らぐ、


3-4時間後、再び胃の具合が悪くなる。
我慢、


言うてる間にあくびが出だす。


何もなければ、この当時8時間もあければ、
シックの扉が開くが、
オピウムのおかげで、先延ばしできる。


先延ばしできるだけ。!


嘔吐が始まると、オピウムも拒絶し意味をなさないので、
扉の門が開く前に、残りのオピウムを
消費してしまった。


毎回の事だが、これが後悔の元になる。


本当なら回復期に使うのが望まいのだが、
恐怖の門に負けて飲んでしまうのだ。


眠剤、ロヒプノールを2錠
数時間眠ることができる。


眠ることで扉の開くのを先送りにする。


何時間寝ただろうか、
胃の具合の悪さで目が覚める。



もう、オピウムはないのだ。
後悔先に立たず。


あくびと、鼻水の応酬で顔面がグチャグチャになる。
かなりひどい、この顔で外を歩くと
振り返らない人はいないと思う。


嘔吐が始まる前に、コデインと眠剤を飲む
嘔吐が始まると何も受け付けなくなるのでこのタイミングがベストだと
思っていた。
眠剤は、べゲタミンに変えた。


気分の悪いまどろんだ世界で世界の終わりの幻覚を見てしまう。


このまどろみが解けた時には
恐怖の大魔王が待ち受ける扉の門が開くのだ。


恐怖に押し潰されそうになる感覚がマヒしている。
何処に居るのかわからない。


この感覚の世界から脱出させてくれるのは、


Heroin


しか無いことは、100も承知だ。


欲求が高まる、何処かにきっとあるはずだ、
探そう、今ならまだ間に合う、
大魔王と面と向かうと尻込みして、逃げようとする。
死神が微笑む。


気が付くと、インフルエンザの真っ只中にいるような具合で、
片っ端から、電話をかける、


HELP ME !


天使は俺を見放していた。


大魔王が嘔吐の時間だと
俺の脳の中でささやく。


テレパシーなのか?
脳が言ってるのか?


俺は、嘔吐の世界に飲み込まれて行った。


dooopindog

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