2021/03/16

シンジケート in Hawaii ②(BU)

DATE: 11/30/2015 07:49:21



俺の仕事は
ドライバー

事務所に連絡があった客をホテルまで迎えに行き
女の子が待機する
ハウス
迄、客を運ぶ運転手

腰にはビーバーなるモノを付けている
簡単に言えば日本のポケットベルにあたるが
この
ビーバー
ポケットベルと異なるんは
30秒ほどの音声が送れるんやな

受付が
ビーバーに声を録音送信する

ビーバーがポケットベルの様に鳴り
ボタンを押すと
音声の再生が始まる

〇〇ホテルの〇〇さん○号室○名

それを聞き、ドライバーはホテルへ向かい
ハウスフォンで客室に直電し到着を伝える
客を拾い、ダウンタウンにある
ハウス迄送迎を行い

客が一発終わるのを待って
再び、客をホテルまで送ると言うのが
ドライバーの仕事である

ビーバーは何時鳴るかわからんので
ワイキキをブラブラ
誰かの部屋でほやくか、して時間を潰す


ハウスの客にパカやコークを売るために
ジョイント巻いたり、ワンヒットコークを作ったり
それなりに忙しい

ほんで、それの売上は全て自分の懐に入る
言わば、おまけやが、ドライバーの日当より遥かに儲かる

特別末端価格やし、オイルやお茶にした
パカの出がらし売るんで、本来捨ててしまうブツやから
利益率が高い

その背景には、
いきなり、素人の人にハワイアンを吸わせると
ぶっ飛びすぎて、バッドになる奴が多く
えらい目におうたことがあるんで


出がらしでも十分飛びよる
もっと、ええやつあるけど、なんて話し普通のパカを
相場の4倍以上で売るんやな

それでも客は満足しとるからお互いの利害の一致言うもんうや

なんや、かんやで時間は流れて行く

俺は、どんどんと深みへとハマってゆく

知らず知らずのうちへと

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