ケンちゃんはヘロイン中毒だったが、覚せい剤の力で、
ヘロインを克服したのだが、今度は重度の、
ド、ポン中になってしまった。
ケンちゃんはいつものごとく、宝塚からシャブの力で
チャリンコ、それもママチャリで大阪市内まで出てきていた。
そんなケンちゃんは、宇宙人と交信することができ、交信の命令どうりに動いてるらしい。
ケンちゃんは電波の受信を良くするために、常に
100円傘を携帯している。
何のため？
ケンちゃん曰く、パラボラアンテナにすると言う、
ん～、なるほど・・（感心するな！）
晴れの日も、雨の日もケンちゃんは100円傘を持っている。
その日のケンちゃんは言われた通り、宝塚からの道中、
ベンツのエンブレムをむしり取り、チャリンコの前かごに紐でくくり付け
愛車ベンツで梅田の東通り商店街を巡回していた。
巡回中に商店街にある緑電話が鳴っているのに、ケンちゃんは気がつき
その電話に出たと言う。
（本当に電話が鳴っていたかは定かではない）
電話の主は宇宙人でケンちゃんを怒ったそうだ、
宇宙人「なんで、パラボラを開いてないのか」
ケンちゃんは慌てて100円傘を開く。
宇宙人「次の行き先を言うから移動しながら交信せよ」
それを聞いたケンちゃんは、緑公衆電話の受話器を引きちぎり
100円傘をパラボラアンテナのように裏返し、ママチャリの、さすべいにセットし
右手には緑電話の受話器を握り宇宙人と交信しながら
東通りを走っていた。
すると、ケンちゃんは喧嘩する若者のグループと遭遇する、
ケンちゃんは宇宙人に報告をする。
宇宙人が言う、「警察に通報しろ」
ケンちゃんは、宇宙人が言うとおり右手に持つ引きちぎった緑電話で警察に通報。
しばらくすると本当に警察官が数人駆けつけてきた。
ケンちゃんは、「おまわりさん、こっちこっち」
と、指をさしたと同時に、警察官たちは
ケンちゃんに飛びかかって来た。
そうなのです、あまりにもおかしい格好で緑電話を破壊したケンちゃんは
商店街の人によって既に通報されていたのです。
警察官たちはママチャリで傘をさして公衆電話の受話器を持った男を血眼になって
探していたのです。
ケンちゃんは、そんなこととはつゆ知らず、
自分が通報したと思われる警察官たちに取り押さえられ
そのまま曽根崎警察署までれんこうされ
シャブを持っていたケンちゃんはそのまま帰らぬ人になってしまったのだった。
この話を聞いた時は、俺は大笑いしてしまった、誰でも笑うやろ！
ケンちゃんは可愛そうやけど、そこまで行ったらアカンやろ！
飛ぶ人間は常識では計れない飛び方するんやなとつくづく思ったもんだ。
川俣軍司が通りすがりの人間を次から次へと刺殺したのも
常識では考えられえない飛び方をしたのだろう。
本人は、至ってまともだと思っているのだから、
こちらの意見など聞く耳を持たない。
こんな、笑い話のような現実だが、せめても
ケンちゃんが川俣軍司みたいにならなかった事を不幸中の幸いだと思う。
ポン中の諸君、
自分は大丈夫と思っていても
周りから見ると大変なことになってる事があるので
自分の行動には責任を持って飛んで下さい。
ヤバイなと思ったら、赤玉でも飲んで中和させて
楽しく、遊ぼう。
以上
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