プッシャーの周りの奇怪な面々 (BU01/26/2014)
プッシャー全盛期の頃
俺の周りにはまともな人間は一人としていなかった様に思う。
一番多かったのがドロボーで、
高額万引き犯、車上荒らし、車の窃盗団、窃盗団、置き引き犯、事務所荒らし、空き巣
数え上げたらきりがない。
皆、色々な事をしてシャブ、ヘロイン代を工面してやってくる。
空き巣犯のB、Bは空き巣に入った家で必ずうんこをして
腹ごしらえをすると言う。
Bは、現金しか狙わなかったので、助言してやった。
パソコンや、カメラカード類は買い取ったるから持ってこいやと。
クレジットカードは1万円で買い取った。
当時は使い道が色々とあった、
新しいカードは盗難から1-2日は買い物が出来た。
新幹線の回数券、目一杯まで買う。
そのあとは、限度額がなくなっても、トミヤマや千林商店街などでは買い物が出来た。
トミヤマでは必要もないのに靴をごっそりと買い、車でアメ村に持ってゆき
路上販売をした。
これが、よく売れるのだ、当時はスニーカーの収集が流行っていたので
1日に3-4万は売れた。
トミヤマ、千林に限界が来ると、次はコンビニである、
コンビニは当時はPOSのシステムも発達しておらず
1万以内では承認はなかったので、1万以内の買い物をてんこ盛り出来た。
コンビの次は、タクシーである今のように通信回線を使ったCatもなかったので
「ガッチャン」と言われる器具だけだったので、これも1万円以内
1万を超えると1度精算してもう1度切り直す作業をして乗り継げる。
運転手も承知の行為である、
どこに行くにもタクシー移動だ。
1度万博の遊園地にタクシーで乗り付け、遊んでいる間タクシーを待たせて
遊んだ経験がある。
また、タクシーでトミヤマ廻りをしたこともある。
あとは、ガソリンである、これも当時は盗難カード承知で入れてくれるスタンドがあったが
今、そんなことをしたら直ぐに捕まってしまう。
最後の最後にそのカードをタクシーカードとして1万円で売るのである。
1万円で仕入れたカードが何十倍にも、何百倍にもなるのである。
ドロボーはそれを知らないのと、足がつくのを恐れて使わないのだ。
車上荒らしのA
Aはやり手の車上荒らしだ。
狙いはキャッシュカードとクレジットカードで、
現金はおまけみたいなものである。
Aは、1ボックスカーで獲物を狙う、
カバンが置いてある車を見つけると所構わず、
緊急脱出用のハンマーで窓ガラスを叩き割る。
カバンをいただく、本の1分ほどの早業である。
1度Aの車上荒らしに付いていった事がある。
Aはキャッシュカードを発見し、医者の診察券にある生年月日を打ち込んだ、
ビンゴ
残高照会ができる。
残高は240万
3回に分けAはATMから現金を引き出す、
俺は運転していただけにもかかわらず、分け前70万手の上にした。
その日は、仕事は休業で、ミナミの南署の近所のホテルつの
スイートルームにチェックイン
ヘロインをしこたま買い俺はホテルに籠った。
AとYはミナミのゲーム屋に直行である、2人はポン中なので
ゲームがええみたいであるが、俺はヘロインでまどろむのが好きで
3日間店は閉め、スイートルームでまどろんでいた。
そこに、慌ててAが駆け込んできた、
どうやら、俺はドアを開けっ放しで、腕に注射器を刺したままベッドで
倒れていたらしい。
よく、通報されなかったもんだ、Aが怒る
自動車窃盗団、
自動車窃盗団のMは同時にポン中でもある、
俺にツケが溜まってきたので、車で払うと言う。
リクエストはと聞かれたので、GTRのR33を頼んだ。
俺のツケは、10万円
次の日、Mは約束通り、シルバーのR33を持ってやって来た。
俺は、憧れのR33を手に入れたのだ、
当然、ナンバーは天ぷらで、気をつけて乗るに越したことはない。
おもちゃを手にしたように俺はR33に夢中になった
当時、盗難車の取引価格は、R33で15万円
セルシオで20万円とびっくりするくらい安かった。
俺は、子供のように車を乗り回していた、デコの目など気にしていなかった。
今まで乗った車の中で、とびっきりに速い車である。
現在も未だかつてR33より速い車に乗ったことがない。
マニュアルではあったが、低速でもトルクが太く街乗りしても何の問題もない。
一度アクセルを踏むとロケットのような加速が味わえられる。
面白い車だった、
そんなR33もYから注意を受けた。
「Dちゃん、そのうちいかれるで。」
その言葉に、俺はR33を手放すことにした。
人を返して、15万で話がついた、売る約束の前の日、俺は、R33を
最後に楽しもうと、箕面の山に走りに行った、
さんざん走り満足して帰りがけに、ホームセンターに寄った。
これがケチの付き始めであることはこの時は思いもしなかった。
ホームセンターで俺は効き目の時の癖である万引きをしてしまった。
案の定店を出たら、警備員に呼び止められ、事務所に連れて行かれた。
ふてくされた態度の俺に、店長は警察を呼んだ。
この時点では、最悪のシナリオは俺の頭の中にはなかった。
道具や品物類は車の中で、身にはつけていなかった。
警察がやってきて、近所の警察署まで健康され
一通りの事務手続きをへて、始末書を書かされ、引受人の嫁はんが呼ばれた。
嫁はんがやってきて、厳重注意で帰らされた、
今では、こんな制度はない、すぐに起訴されてしまう。
当時はそれほど、緩かったのだ、
警察には車のことは言ってなかったので、嫁はんと帰り途中、
車を取りに行くことにした。
ホームセンターの駐車場に、おおちゃくにも斜めに止めた1台のR33が
俺を待っていた。
車に乗ろうと鍵を探すが無いではないか、
どこを探してもない。
ホームセンターの事務所で落としたのか、警察で落としたのか、
事務所に電話するも、そんなものは無いと言う。
警察にも電話したが無いと言う。
しょうがないので、鍵の110番に電話して出張してもらうことにした。
日も暮れかかっている、車の受け渡しの時間が刻々と迫ってくるではないか。
鍵屋が来て、かぎを作り出したその時、
チャリンコに乗ったお巡りが4名程やって来て、一言
「また、お前か!!」
車の鍵をなくしたことを話すと、1人の警官が車のナンバー照会をすると言う
拒否できる訳もなく素直に応じる。
警官が言う「お前、あかんな~、これ、クラウンのナンバーやぞ、」
「もっかい署まで来てもらおか」
そんなこんなしてる間に、車の鍵が出来上がった、
俺は、鍵屋に1万5千円を払い鍵を受け取った。
警察に聞く、
俺「鍵代は出してくれへんのか?」
警察「出されへん、自分で出せ、。」
俺は再び同じ警察署に連行されることとなった。
警察「今度は帰られへんぞ~」
警察は車のポッケんを始めた。
ヒューズボックスの中に品物を隠していたが、
案の定すぐに見つかった。
警察「これはお前のんか?」
俺「いいや、違います。」
警察「ほんなら誰のんや?」
俺「そんなん知りませんがな、この車いろんな奴が乗るんでわかりません」
警察「指紋調べたらすぐわかるねんからな。」
俺「どうぞ調べて下さい。」
こんな会話やったと思う、
警察「ほんなら小便出してくれるか?」
俺「嫌です」
警察「なんもやってないんやったら出せるやろ」
俺「嫌なもんは嫌です。」
こんな押し問答が4時間ぐらい続いた
30人くらいの刑事に囲まれ小便を強要されたが
かたくなに断った、
すると一人の暴対の刑事が一人俺を別の部屋に連れてゆき、
1対1となった途端、ボッコボコにしばかれてしまった。
その次には、子供の話を出し泣き落しである、
今の状態では、到底今日は帰れない、
俺は、条件を出した。
俺「今日帰らせてくれるねんやったら、おやっさんの顔立てて小便出すは。」
刑事「おーそうか、悪いようにはせんから、俺に任せとけ」
と言う訳で、俺は小便を出す羽目になってしまったが
車の盗難に関してや、覚せい剤や、ヘロイン、草の所持についても
今日のところお咎め無しや
小便を出したのが、夜中の1時になっていた。
それから俺は、タクシーを呼んで家えと帰っていった。
帰ってから車を売る相手に電話をかけ訳を話した、
「Dちゃん、よー帰って来れたなぁ~」
相手が言う、
この事件の後、俺が警察の犬ではないかと言う噂が飛び交ったのも
事実である。
0 件のコメント:
コメントを投稿