我の大麻工場摘発 (BU03/08/2014)
家宅捜索2からの続き。
逮捕され1ヶ月あまりが経ち、調べも終わり
留置でのんびりしていた俺のところに、珍しく課長がやって来た。
呼びだ出されたので調べ室まで行ってみると、
「おい、D、お前〇〇にマンション借りてるやろ、ええもん見つけてしもたぞ、
これから引きあたり行くからな。」
俺(あちゃぁ~、大麻工場バレてもうたぁ)
何でバレたかと言うと、
俺は、弁護士を通じて嫁はんにマンションを片付けるように依頼してたのだが、
その嫁はんが、こともあろうか引越し業者に片付けを依頼してしまい、
ビックリ仰天し、所轄に通報したのが事の発端であった。
課長は捜索部隊6名を編成し
これで点数が上がると言わんばかりに
ウキウキ、ニコニコで俺に、
「D、よーやったな~」
などとと抜かし
2台も捜査車両を動員させ現場マンションに向かうこととなった。
工場は、作ったばっかりで発芽している株は無かったものの
正に種を発芽させるという段階の状況でパクられたので、
俺は内心発芽はしていないだろうと思っていた。
全部で18株
1株でも発芽してるとアウトだ。
しかし、1ヶ月もほったらかしにしていたので、発芽していたとしても
枯れていると予想していたので心に余裕があったが
大麻の生命力を知っていたので内心五分五分と踏んでいた。
それよりも俺が気になっていたのは、大量の注射器や、スケール
小分けする道具、や、パソコンこれが押収されるのが面倒だなと思っていたのだ。
現場に到着する
課長を先頭に部屋のロックを開け部屋に6人の捜査官が所狭しと流れ込む
課長「お~っ、大した設備やないか」
お褒めの言葉を受け取る。
そら、設備投資に40万程かけてるねんから当たり前じゃ、と思いながら
俺、「金かかってまんねん」
部屋を見回す課長、
1本の大麻もないので「おい、どないなっとんねん」
俺、「只今、発芽中ですは、押入れの中にあります。」
押し入れを探す捜査官「あった、あった、これやな」
9株づつに分かれた発芽用の培地を取り出して
「なんやこれ、全然発芽してないやんけ」
俺、「そらそうですは、1ヶ月もほったらかしにしてたら発芽するもんもしませんわ」
課長、「なんや、はずれか、良かったの、Dよ、ええドライブできて、さー帰ろか」
肩を落とし気の抜けた声でおれにそう言った。
俺、「課長、道具とかスケールはよろしいんでっか?」
課長、「もう調書終わっとるから、嫁はんに言うて処分させとけ」
俺、「ハー、そうしますわ」
てな感じで押収品は一切なしで一行は帰路へとついた。
課長は期待が外れ、行きでは盛り上がっていた会話も帰りは無言の帰宅
俺は、内心「ほっ、」と胸をなでおろしていた
缶詰状態だった俺には良い息抜きとなったが、
注射器や、スケール、特にパソコンが押収されなかったのはラッキーだった。
こうして俺の捜査は全て終わり後は、拘置所への移管を待つばかりとなったのでした。
終わり
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