2019/07/03

プッシャー スマグラー NEW OSAKA③ 3 of 6 (BU01/27/2014)


気が付けば
俺はヘロインにどっかりとハマっていた。



Yの作戦にまんまと引っかかったのである。

それに付け加え、パキスタンをバックパックしていたツレが帰ってきた。
それも、ヘロイン300グラムと1キロのチョコを持って。
これも、俺がヘロインにハマる大きな要因となっていた、



仕事は順調なのだが、ヘロインに消費する金が毎日3万円いるよになっていた。
仕事しても追いつかない、



この頃、俺の回りはコカイン中心だったのが、覚せい剤に取って変わろうとしていた。
コークより効きも、時間も長い覚せい剤が流行りだしてきたのだ。



価格も安かったのが要因とも言える。

必然と俺も覚せい剤を買うようになった
ヘロインと覚せい剤代、これが俺の商売を圧迫し始めだした。



この時俺はヘロインの買い先を2箇所しか持っていなかったので
相手の言い値で買うことになる、比較しようがないのだから。

ヘロインと覚せい剤を2年も続けると
俺の商売はガタガタになってしまていた。



最悪な状態

自分の商売の仕入れ代もない状態でどうしようかと考えてるようで
頭の中は、ヘロインで一杯一杯だ。



そんな時、たまたま買った宝くじ、と言ってもレジャークジと言うもので、
1等が、30万円のクジに見事に当たってしまった。




臨時収入が入ったので、嫁はんとも相談して、
ヘロインを抜きにタイへ行くことにした。
と言っても、本当の理由はメタドンとヘロインを持ち帰るのがホントの理由だが、
回りの人間には、抜きに行くと言う事で通していた。
棚からぼた餅の30万

運気が回ってきたのか?

タイへ着くと、(ちなみにこの時タイへ行くのは初めてである)
その足で、クロントイにあるカルナピタックホスピタルへと向かった。



そして、そのまま入院することになる。
当然メタドン治療のための入院である。



病院は思ったより清潔で、何より看護婦の制服が何とも可愛いのだ。
下はタイトスカートで、色は、ピンクと紫の2種類ある
上は肩にぼんぼりの付いたこれまたタイトな制服だ
ミョーにセクシーなのだ。



部屋は嫁はんと2人部屋で、1泊500バーツだった、当時のレートで約1500円
ホテル並みの設備が整っていて、シャワーや応接セットまである
当然エアコンも完備している。



しかし、外出は禁止された、

理由はヘロインを買いに行くから、と言うもので、
すぐ近所の露店にいくにも許可が必要で、その点は不自由した。



今回はメタドンを貯めるのが目的なので、先生には症状を大げさに申告しておいた。
結果、朝、75cc、夜、75cc、昼(頓服として)35cc
の量が2人に出されることになった。



これは、半端なく多い量で、素面の人間が飲むと死ぬかも知れない量だった。
実際にヘロインを抜くのには、朝出される75ccの半分を飲み、
後は、2人で貯めて行った、37ccで十分シックもなくヘロインをストップすることができるのだ。



10日経った時1回目の請求書が来た、
なんと、2人で日本円にして10万程の請求が来て腰を抜かしそうになった
のを覚えている。



思ったより高かったので、退院して通院でメタドンをもらうことにした。
退院したのはいいが、10日間寝っぱなしだった俺たちは、
何のあてもなく、バンコクの街に放り出された。



いざ、街中を歩いてみるとフラフラで、それもそのはず
10日間の禁薬生活、本来なら歩くことすらままならない状態なのに
メタドンの力で何とか歩けてるという感じだ。



額からは汗が流れ、排気ガスは目にしみた。

適当なホテルにチェクインして荷物を置き、

俺達は、早速ヘロインを買いにカオサンロードまで船で向かった。
何故、船を使ったって、陸は自動車の停滞がひどくいつ着くとも知れないバスになんか
乗れないのだ。



船なら交通渋滞もないし、涼しいし、言うことなし。
今も存在する超有名なゲストハウス


VSゲストハウスでヘロインをゲットした。


ストローとボトルがあって、


ストローは400バーツ、ボトルは1gで1600バーツだったように思う。
当然ボトルをゲットして宿へと向かった。



久しぶりのヘロインに2人は歓喜しその夜はぶっ倒れるまでヘロインを吸った。
明日から2人で300ccのメタドンを貯めることができる。



残り11日間なので3ℓ以上のメタドンを手にすることになる。


この10日間で貯めた量が2ℓ近くあったので合計5ℓにもなる
これは、商売ができそうだ、当時大阪ではオロナミンC1本6万円で流通してるのだ。
この旅行にはもう1つの目的があった、



それは、海外旅行保険の携行品保険だ。

1人60万ずつ、計120万の保険に入っていった。
それで、ツーリストポリスに出向き、置き引きにあったと被害届を出して
日本で保険を使う事を告げると、タイ語を英訳した被害届の証明書を出してくれる


俺達は満額もらうために、ヤワラートにある金屋さんで買った金のアクセサリー
を全部取られたことにした、これだけで50万の損害だ。

後、70万分はブランドのバッグやカメラ電子機器など思いつくままに申告した。



香港のメタドン、コレはかなりよく効くし
値段も安く手に入れれる
コレを手に入れたのは
2010年の春




結果どうなったかは、後日お伝えすることにする。


ある日、夕方頃俺1人で屋台で飯を食っているとき、ガーナ人の
ラバーと言う奴と知り合いになった。



このラバー、よくよく話をしてみるとヘロインの
売人をしているという、

値段を聞いてみると1g、1000バーツだと言うではないか、

VSより600バーツも安い

それに、30gの値段を聞くと、日本円で7万で良いと言うこれは持って帰るしかないと
その時強く思った
運が回って来たかのような錯覚を起こしていたのに・・・



懐かしの赤ペン




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